豊中でグレイヘアにしよう~実際のところどんなことが必要なの?~

カラーチェンジをお考えの方

こんにちは、大阪の豊中で美容師をしている河野です。

最近ジワジワ増えているグレイヘアのご相談。

実際グレイヘアにするにあたって、何が必要なの?

一発でできないのはどうして?

様々な疑問ありますよね。
直接お客様から投げ掛けられたことももちろんあります。
なぜ、こんなに時間や期間がかかるのですか?と。

答えは実はシンプルだったりします。

「必要のない色が残っていて、それがなかなか消えないから。」

ということです。

じゃあ、なかなか消えないその色はどうやったら早くなくなって、理想のグレイヘアに近づけるのか?

こちらもシンプルです。

「ホームカラーや濃い色のカラー剤で染めずに、ホームケアを重点的にしながら美容院で色の積み重ねをしていくこと。」

ここが大切なのですが、ひとつずつ説明していきますね。

①まずはホームカラーや濃い色のカラー剤で染めると何が起きるのか?

はい。
まずは、このところは新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされ、美容院に行きたくても行けなかった方が大変多かったですね。

その影響もあり、いつもと美容院へ出向く周期が変わってしまったり、ホームカラーをやらざるを得なかった方が大多数いらっしゃったと思います。
もしくは、やっとの思いで行けた美容院で
「またしばらく来られないのでもちを良くするために暗くしてください。」とオーダーされた方も多かったはずです。

やっと自粛もゆるみ、久々に美容院に行っていつも通り明るくだったり、透明感のある〜というオーダーをされたとしましょう。
いざブリーチもしくはトーンアップさせる薬剤を塗って置いて幾時間…

明るくならんやないかい!!!!

という事態が必ず発生します。
これはなぜかと言うとカラー剤に含まれる暗さの要因となる「赤み」が残留しているからなんですね。

この、濃い染料にはその「赤み」が多量に含まれているものが大多数です。
その中でも特に6レベル以下(地毛領域の暗さ)の薬剤に関しては、急に赤みの量が増えてきます。

ホームカラーに関しては、誰にでも簡単に染められるようになっているため、強い薬剤設定に作られていることが大多数です。
そのためしっかり染まるのですが、同時に髪も傷むということです。
色の定着もかなり良いですね。

さて、ここでお気付きでしょうか?
よく見かける「赤み」という単語。

こちらが大問題。
残っていたら困る色味の代表選手です。

グレイヘアの代表格であるグレーやシルバーなどの無彩色な色味に仕上げるためには、赤みのない黄色味ベースの土台が必要となります。
具体的に黄色ってどれくらいの黄色味具合なのかが想像がつかないと思うので、お写真で見ていただきましょう。

このように、結構金髪なベースということです。
髪質によっては1回のブリーチでは到達が難しい明るさになってきます。

では、黒染めやホームカラーでの濃い染料のカラー剤で染めた場合にブリーチをするとどこまでの明るさになるのか?
こちらも見てみましょう。

一目瞭然ですね。
もちろん髪質によっては、もう少し明るく抜けたりもしますが、大体はこのように示した明るさまでしか上がらないことが多いです。

じゃあ、一刻も早く色を抜いて理想の色にもっていくためには1日に何回もブリーチをすればいいのか?
と、いうのはまた別問題になってきます。

第1はダメージの問題がありますね。
ダメージしすぎると、ブリーチ後のカラーでのせた色がすぐに抜け落ちるため
せっかくのカラーが長持ちしません。

更にダメージが大きいと、髪が乾かなかったり千切れたり・・・扱いづらくなります。
大変ですよね。

なので、髪に負担を少なくするために時間と期間を長くかける必要があるのはそういうことなのです。

じゃあ、ブリーチ後にのせる色というのはどう変化をつけてくれるのか?
という部分に入ります。

②色の積み重ねとは?

ここがよくお伺いする部分です。
それぞれになりたい最終目標の色があって、それにするためには先程①でご紹介したように、ブリーチで不要な色を削る作業が必要だとお伝えをしました。

じゃあ、削ったあとってどうなっていると思いますか?

ここからは実際に黒染めにも使われる白髪染めの薬剤で染めてみた毛束をお見せしながら進めていきます。

こちらが今回の実験台です。
見ての通り色ムラが分かりやすいように作っています。
濃く入っている部分は、薬剤が重なって濃くなった部分だと仮定していただければと思います。

こちらを2種のブリーチで塗り分けて抜いてみます。

特に濃い部分は先塗りして、抜け具合を見て残りを塗ります。

結果こうなりました。

薄くはなりましたが、このように特に濃く残っていた部分は色が抜けきりません。

こちらを単色で塗るとベースの通りに仕上がりますので、ムラのある仕上がりになってしまうため、赤みを抑えつつカバー出来る色味を塗り分けて仕上げます。

仕上がりはこうなるのですが

この色味、この明るさ。
既にご体感頂いた方はご存知の仕上がりです。

グレイヘアや、ハイトーンにしていくために濃ゆい色を脱却するためにはこの作業をひたすら回数ごとに繰り返し、ダメージを極力抑えながら色を積み重ねて赤みを削ることが必要になってきます。

気が遠くなりそうですが、これが横着するよりも実は理想への近道です。

グレイヘア、お考えの方は今一度参考にして頂ければと思います。