こんにちは、大阪の豊中でスタイリストをしている河野です!
タイトルにもある通り、恐れ多くもトラブルシューティングというものを今回させていただきました。
この字面を見ると、いったいどんなすごいのが見られるのかと、内心ドキドキしながら見られる方もいらっしゃるでしょう。
あの、別段すごいわけではないので大きな期待はしないでくださいね。
私なりの貴重なトラブルシューティングだったのでまとめさせてください。
これを機にめちゃくちゃしてしまった髪に対しての考え方やら工程を学ぶことができたので、大きな一歩を踏み出せたような気がします。
この機会にまずは感謝。
トラブルシューティングとは?
いろんな履歴の末めちゃくちゃになってしまった髪を綺麗にすること。
まず初めに。
以前のsalomee配信27回目の中でもこのお話に触れました。
こんなにしつこくお話しするのにもわけがありまして、まずはお客様ご自身の髪と向き合っていただきたいなぁというのが一点。
・最低一年以内の履歴はご自身で把握しておいていただきたいんです。
・せめて、美容院の周期とか長さをばっさり切ったとかほぼ切っていないとか。
・あとは必ず縮毛矯正やパーマの履歴を把握しておいていただきたいです。
上記の三点に分けていますがこれでひとくくりにして一点ととらえています。
これはお客様だろうがモデルさんだろうが関係なく私は必ずお伺いする内容です。
これらをきちんと把握できているかどうかで、やりたいカラーができるかどうかが決まります。
大概が、一発でできないものが多いですので結局時間をかけて数日にわたりその色になるように施術をしなくてはいけません。
それも髪の状態によっては第一歩すらも踏み出せないこともありますし、その地点にまずは髪の状態をもっていくところからのスタートになる可能性だってあります。
あくまで「綺麗に希望のスタイルに仕上げる」が美容師としての仕事だと思っていますので、
「髪がどうなってもその色にしたいからやってください」は悲しくなっちゃいますし、お断りをするパターンもあります。いじわるでやっているのではなく、不可能だからお断りしているということもご理解いただければと思います。
そんなわけで本題へ。
今回は以前にも書きました通り、半年以内で
縮毛矯正→ブリーチ2回→白髪染め染料の黒染め→市販の黒染め
というヘビーな履歴をお持ちのこの春高校を卒業したばかりの学生さんでした。
まったくノータッチの時はこんな感じで、
ブローだけを行った状態がこうです。
この写真をみると、①の部分はブローをしてもうねりが強いままです。
ここは矯正はあたっていないところです。
②のシャンっとなっているところは矯正があたっているところです。
ここは注意ポイントとして見ておきます。
では施術を開始します。
まずは薬剤を作り分けます。
①の部分には白パウダーのブリーチを通常のように6%を使ってリフトをさせていきます。
このとき、伸びてきているわずかなリタッチには触れないように塗ります。
次に、②の部分には白パウダーのブリーチに3%を使って希釈も3倍にします。
それをリタッチ部分のチェックをしながら塗っていき、全頭を塗り終えたころには毛先はクタっとしていました。
これはすでに毛先が悲鳴を上げていました。
あまり長時間は置かず、①と②の明度が合ってきたと見たところですぐに流し、中間処理をして低アルカリカラーでうっすらいらない色味を飛ばしてからセカンドプロセスに移りました。
ちなみにブリーチ後
ここでインナー部分と表面を分けとり、それぞれ塗っていきます。
表面はワインレッドが希望だったので、トリプルプロセスの時に深みが出るようなベースを作りました。
最後のオンカラーはシャンプー台でマニパニをトリートメントで割ったものをひたすら塗りこんでいき、少し時間を置きました。
するとなんと深いワインレッドに…
めっちゃ可愛い。
お客様にも、めっちゃ喜んでいただけて、また入学式の前に来ると言ってくださったくらいの感動ぶりにこちらも感動…
めっちゃ時間かかったけど、それでもやり遂げられて本当によかったと思える施術でした。
数日にわたるカウンセリングと、こちらでもいろんな対策を練って、オンラインサロンの美容師さんたちに助けてもらいながらやり切れたことにめっちゃ達成感でした。
これを原動力に、これからもカラーで毎日をワクワクに過ごしていただけるお客様を増やしたいなと思いました。
ワクワク体験河野まで!
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