こんにちは、大阪の豊中でスタイリストをしている河野です。
今回は白髪染ながら、でも明るくしたい!をさせていただいたお客様スタイルのご紹介です。
じつはご来店時の予約メニューは、ストレートパーマ・カラー・カット。
ダブルカラーはどこからきた?????
って、なりますよね。
ダブルカラーになったのももちろん経緯があります。
まずはお客様のご要望
①広がりやすいお癖のある髪質が気になりストレートパーマをかけて落ち着かせたい。
②本当は毛先にパーマをかけたい。
③白髪染たいけど明るめにしてほしい。
なるほど、ご要望は理解できました!
ここで冷静になってお客様の髪の状態を観察します。
いつ・どれくらいの期間で・どこで・どんな施術を受けたのか。これがスタイルを作っていくうえで重要な手掛かりになります。
なので、以前にもイメチェンやカラーチェンジをされる方に向けた記事でも書いていますが、覚えている限りご自身がどんな施術を受けたのかを包み隠さず美容師さんに伝えてほしいと思います。
今回の場合ですと、一年前に美容院に行ったのは最後であとは自宅でのカラーをしてしのいでいた。過去に毛先にデジパはあてたことがある。
というものでした。
この状態からまずはダメージレベルが非常に高い状態にあるということがわかります。
特にネックなのはホームカラーをしていたことです。
以前にもホームカラー(セルフカラーとも言います)をされていた方の施術に関するお話をしたことがあると思いますがそれは相当頑固です。
主に染料が頑固という意味ですが、とにかく施術に差し支えてしまいます。
明るめのカラーにしていくと、暗めのカラーに比べてパサついて見えやすくなっている実感をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、特にベースの髪のダメージレベルが高ければ高いほどそれは顕著に現れます。なので、なるべくダメージの出にくい施術をしていく必要があります。
ここでブリーチを使うという選択肢は消さなくてはいけません。
というわけで、カラー剤をコントロールしながら透明感のある土台に髪の状態をもっていくことが今回のダブルカラーをするにあたって必要となってきます。
では始めていきましょう。

濡れている状態なので色味が分かりにくくて申し訳ないのですが…このように長さもかなり伸びていまして、色もかなりオレンジが強いベースからのスタートでした。

思い切ってバッサリ切って、一回目のカラーです。
ここでできる限りのオレンジは消していかないと後々色味をのせたとしても濁ってしまって透明感とは程遠くなってきます。
ちなみに流したあとはこうなります
ほんのり明るく。ここに二回目の色味をのせていきます。
仕上がりはこちらです。
いらないオレンジが少し消されたので上から色をのせてもいやなギラつき感もなく、なんならほんのり透明感のある仕上がりになりました。
まだ茶色味があると言えばありますが、これも回数を重ねていけばもっときれいに茶色味も抜けて透き通るミルクティに仕上がってきます。
最終的には白髪が気にならないくらいの明るさにもっていきながらもっと透明感を引き上げるようにしていく計画です。
回ごとにきれいになっていく髪をぜひ楽しんでください。